トランジション


私は知っていた。

愛しいものよ。

 

誰かを置いて行けず、
何度も振り返ることを。

愛を信じるからこそ、
別れに胸を震わせることを。

 

だから私は、

君の道にいくつもの光を置いた。

 

ある光とは笑い、

ある光とは迷い、

ある光とは
愛を思い出した。

 

彼らは皆、
君のそばに留まるためではなく、

君を次の空へ運ぶために現れた。

 

君は失うことを悲しみ、
つながり続ける方法を探した。

何度も立ち止まり、
手を伸ばした。

 

私はそのすべてを見ていた。

 

手を取り合った日も。

すれ違った日も。

言葉にならなかった想いも。

 

どれひとつ欠けることなく、
美しかった。

 

そして君は今、

新しい空の入り口に立っている。

 

少し寂しくて、

少し怖くて、

それでもどこかで知っている。

 

ここまで君を運んできたものが、

これからも君を運んでいくことを。

 

だから私はただ見守っている。

 

君と、

君をここまで連れてきた
すべての光を

 

祝福のなかで。

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