2026年6月14日 by あめふみ こころのメモ Levels, 2011 「Levels, 2011」 僕たちは何かを見ていた。まだ名前のない何かを。 空の向こうにあるのか、自分の内側にあるのかも分からないまま、ただその気配を追いかけていた。 空気はどこか甘く、世界は秘密を隠しているようだった。 夜の向こうで何かが始まろうとしていた。 誰も見たことのない景色が近づいてくるようだった。 ある日、カフェで流れた一曲に僕は顔を上げた。 知らない扉が開く音がした。 やがて夜は光に満ちた。 見知らぬ誰かの隣で、僕たちは同じ空を見上げていた。 何万もの手が空へ伸びる。 遠い約束に触れるように。帰る場所を思い出そうとするように。 僕たちは信じていた。まだ見ぬ何かを。 まだ見ぬ自分を。 そしてまだ見ぬ世界を。 今もときどき、遠くからあの音が聞こえる。 失われた楽園のように。もう帰れない夏のように。 切なくて、美しいまま。 follow us Fb Tw Ln