Didi and the Moon

「Didi and the Moon」

 

青白い月の光が
窓辺に差し込む


輝きに導かれるように
弱々しくも
確かな足取りで
小さな君は
やわらかな光に包まれる

 

君の影は
鮮明に縁取られた輪郭のまま
夜の床を
すべらかにのびていく

 

光の懐に横たわる
愛しい君は
そっと目を閉じ
最後の満月を
味わいつくす

 

とても冷たい夜だったから
君の生は際立っていて
小さな吐息は
微かに背を膨らませ
あたたかい命の波動は
部屋を静かに満たしていく

 

清らかな光は
降りそそぎ
この世界をやさしく
癒してゆく

 

けれど君は完全で
癒すところなど
もうどこにもなかった

 

そのままの君は
すべてをゆだねて
光と融け合い
ひとつの
祈りになった

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